いい人ってどんな人?

わたしって、いい人だ。

そう素朴に思っていた。

 

いい人なわたし。

相手を優先している、

思うようにしてあげている、

要望に応えている。

そうしていれば嫌われない、

と思っていた。

 

どこかで

いい人のわたしなのだから、

わたしに意地悪くする人はいない、

と思っていた。

なんとなく、そう思っていた。

 

そんなことは、ないのだ。

いい人だから意地悪されない、

いい人だからみんなが大事にしてくれる、

なんてことは、ないのだ。

 

わたしいいひとなのに、意地悪される。

ひどいことを言われる。

なぜだろう?

いい人に対して意地悪する極悪非道な相手。

という図式のできあがり。

単純でおバカさんなわたしだった。

 

自分がなくって、

相手の要望ばかり応えようとするのは、

いい人じゃなくて、

都合のいい人。

 

そもそも

嫌われたくないという動機は不純。

そんな不純な動機で行動する人は

いい人でなんか、なかったりする。

 

いい人であっても、

そうでなくても、

利害が対立すると、

攻撃してくる人はいる。

 

相手の幸せのことしか考えてないような、

素晴らしい人も、

その活動が注目されるようになると、

妬まれたりもする。

 

周りは、関係ないんだ。

周りには、左右されない。

自分がどうするか。

それだけ。

 

そう思えるようになった今も、

時々顔を出す、昔の思い込み。

わたしいい人なんだから、

意地悪されるわけがないって。

 

過信してるわ〜って、苦笑い。

おバカさんだったわたしを、

忘れないでいよう。