小さな宇宙

庭を作り直して、今年で4シーズン目。

元の庭から移植した木や

ちょこちょこと苗を買ってきては植えたもの。

枝を伸ばし、広がって、庭に馴染んできた。

 

あまり手間はかけてあげられない。

でも荒れた感じにはしたくない。

 

花とハーブ、野菜や実のなる木、

そしてどこからかやってくる雑草たちも

みんな共存して調和する、そんな庭をめざしている。

 

いつのまにか存在している雑草たちも、

それぞれとても可愛い。

どんな雑草たちも愛でていこうとおもってたのだけど、

その考えを曲げることになっちゃった。

 

厄介な侵入者が。

細いツルを伸ばして、他の草や木に絡みつき、

しなだれかかり、覆い尽くされて、ダメにしてしまう。

 ハート形の小さな葉っぱ、細くてはかなげなツル、

可憐で繊細な見かけに騙されて、気がつくと一面覆い尽くされていた。

こんなタイプの人もいそうだよね〜。恐っ!

 

タネを落としていて、

今年も庭のあちこちから生えてきた。

見つけては、引き抜く。

抜いても抜いても、また出てくる。

キリがない。

 

あー、これは「業(カルマ)」だわ。

わたしの心の中にある、悪業のタネ。

摘んでも摘んでも、また芽が出てくる。

キリがない。

でも摘むのをやめたら、

荒れ放題になってしまう。

 

このツル植物の芽を摘みに、

庭に出る毎日。

ついでに観察する、他の草木の成長や変化。

土に触って癒されている。

なんだか楽しみになっていることに気がつく。

 

悪いカルマを摘み取って、

自分を整えていこうとする行為こそが

癒しそのものなのかもしれないね。

 

庭もわたしも、小さな宇宙。