怒りをもて余す

「怒ったこととかないでしょ〜」と

過去に言われたことが、結構ある。

 

子育てをするまでは、

怒りを感じることは、ほとんどなかった。

 

怒りがなかったわけではない。

抑えていたことにも、気がつかずにいただけ。

 

子どもが、わたしの怒りを引き出してくれた。

そこからわたしと怒りとの付き合いが始まった。

 

ない、と思ってた怒りが、

次から次から湧いてくる。

怒りをもて余ました。

子どもが可愛いのに、憎らしい。

このままだと子どもを不幸にしてしまう。

どうにかしなくては。

 

自分で自分を粗末にしていた。

他人に合わせすぎて、

自分が何を感じてるのかわからなくなっていた。

やり場のない感情が、

マグマのように溜まっていたのだった。

 

それから、自分を大事にすることを覚え、

怒りとの付き合いも、少しづつ上手になってきた。

 

感情にいいも悪いもない、と言われたけど、

怒りを持て余した苦い後味。

仏教の本を読むと、

怒りは怒りを呼ぶ、というようなことが書いてある。

 

怒りを捨て去りたい、

どうしたら怒りから自由になれるのか。

10年近く、そんなことを考えてきた。

 

最近、少し考えが変わった。

 

怒りとの付き合いが上手になったと過信してたけど、

抑えている怒りがまだまだあることに気がつく。

抑えてた怒りを成仏させてあげなくては、

進めないかも。

 

出そう。

あるものを、無いことにはできない。

 

抑えられてた古い怒り。

閉じ込められて押さえつけられて、

腐っている。

 

自分でもあんまり見たくない。

でも出さなきゃ、始まらない。

 

そう思ってると、

怒りを誘う出来事が起こったりする。

怒りを出す練習の場が与えられているんだな、

怒りながら、そんなことを思った。