心のかご

うちの娘、小学校4年生。

チアダンスを習っています。

 

コーチは、同じ学校の保護者の方。

あちこちで発表の場を設けてくれます。

とてもバイタリティがあって、

積極的でバリバリいくタイプ。

突き進む力は素晴らしいけど、

細かいことは苦手のようです。

 

学校の行事などでも

ダンスを披露させてもらったりするので、

憧れて入ってくる子がたくさんいます。

今、習ってる子は50人くらいかな?

 

先日、夏まつりの会場で、

発表する機会がありました。

 

わたしは他の用事があり、

引率をお願いしていたのです。

他の保護者の方が、

親が連れて行けない子をまとめて

引率してくれます。

 

帰ってきてから。

娘はとっても楽しかったようで、

いろいろ話してくれました。

 

しばらく話してから、

ポツリと、娘が言います。

 

あのね、(引率の)名簿に名前がなかったんだよ。

またね、コーチ、わたしのこと忘れてたの。

(前も別のことで、忘れられたことがあったそうです)

コーチの心のかごには、わたしは隅っこの方にいるんだよ。

 

淡々とつぶやく娘。

憤りを感じているわけでもなく、

コーチを非難するわけでもなく、

ただ、あったことを伝えてくる。

 

心のふところが深いな、と思います。

 

わたしだったら、

忘れられたら、悲しいし

悔しいし、

なぜ忘れるのかと、相手を非難するでしょう。

相手を嫌いになるかもしれない。

 

実際、親の立場からは、

娘を忘れられたことで、

任せて大丈夫かなって責める気持ちにもなりました。

 

でも、娘は淡々と

コーチの心のかごの、隅っこなんだなって

認識して、おしまい。

こころが波打つこともなく、穏やかです。

 

娘には、このように返事をしました。

 

ママの心のかごは、

真ん中に、あなたが居るからね。