感情の奴隷

「インサイドヘッド」という映画を見た。

以前、映画館で子どもたちと一緒に見て、

今回は、家で見た。

 

子ども向けだけど、かなり深い内容。

心理学の用語がよくわからないから、

正確な言い方ではないかもしれないけど、

自己と感情の在り方がよくわかる。

 

人間は、感情の奴隷だ。

映画では、感情に操られている様子が

可視化されている。

 

操られている、とは言っても、

感情は主人公のために、一生懸命なのではある。

操ろうとして操っているわけではないけど

怒りに任せて取り返しのつかない行動にでたり、

喜びを良しとするあまり、悲しみをないがしろにして、

こじらせてしまったり。

喜びが浮かれて、軽率な行動をしたり。

 

自分に振り返っても、同じだなと思う。

感情に振り回されている。

感情が、衝動的に反応して行動を起こす。

感情の奴隷だ。

 

食べる量を減らそうと思っても、

ついつい、食べたい!に負けてしまう。

優しく穏やかでありたいと思っても、

怒りを刺激されると、ぶちまけてしまう。

チャレンジしなくちゃならない場面に、

怖いという気持ちが出てきて尻込みしてしまう。

楽しそう、面白そうと、はしゃいで、

周りがみえなくなってしまう。

 

出てくる感情は、自分では変えられない。

 

人間は感情の奴隷、

だけど、感情とうまくつき合う方法も

映画の中にヒントがあった。

 

感情をないものとすると、こじらせること。

感情を、感じ尽くすと収まっていくこと。

それぞれの感情を大事にすると、調和がとれること。

 

感情をキャラクター化して、

頭の中を映像化する。

そうやって

感情を自分から少し距離を取るのも

役立つと思う。

 

感情を引き起こす過去の記憶を

知っておくのも、

役立つかもしれない。

 

出てくる感情は、自分では変えられない。

変えられるとしたら、その後の行動。

感情に反射して即行動、

だといつまでも奴隷のまま。

感情と行動の間に、何かを挟む。

時間をおいたり、距離をとったり、

意志の力を挟んだり。

 

これも、すぐには上手くはできない。

ちょっとづつ、ちょっとづつ、

奴隷であることから解放される。

一気にしようとすると、

捕まっちゃうから。

 

感情を、コントロールすることはできない。

抑えることも、

ないものにすることも、

取り替えることも、

できない。

感情が主、本体は従。

 

本体であるわたしにできることは、

感情と上手く付きあうことだけ、

だと思う。