選択できる

素直な気持ちを出していく練習をしている。

なるべく、その場その場で思ったことを、

言っていく練習。

 

何か言おうと思っても、

発言を求められる場面でも、

言葉が出てこなかった、以前のわたし。

ただ、にこにこしてその場をごまかす。

 

練習のおかげで、

だいぶすんなりと出てくるようになった。

その調子、

と思っていたら、

こないだ、ある人を非難する言葉が、

すんなり出てきてしまった。

 

悪口を言ってしまった。

あらら。

 

一瞬、しまった!という思いが

頭の中を過ぎる。

 

人の悪口は言わないって、決めていた。

絶対言わない。

 

人間関係を壊したくないから。

愚かな人と思われたくないから。

人を悪く思うような人に思われたくないから。

 

要するに、保身のため。

しまった!と思ったのも、

何か面倒なことになったら嫌だなぁ、

ということ。

 

まあ、しょうがないか。

言ってしまったものは。

開き直る。

 

以前は、イヤだよね、と言う自由を

自分に与えてなかった。

 

自分は相手をイヤだよね、って思っているのに、

相手からは嫌われたくないと思ってた。

 

相手をイヤだと思う自由があるのだから、

相手が、わたしをイヤだと思う自由も認める。

嫌われてもいいわ、嫌いなひとから。

 

そう思って、なるべく距離を取る。

避けることもないけど、

わざわざ一緒にいることもない。

 

距離を、自分で決める。

 

結局、しまった!というような

面倒なことには、ならなかった。

距離を取っていれば、

困ったことには、ならない。

ということがわかった。

 

同じ場に無理に居ようとすると、

嫌われたり、非難されたりすることは、

困ったことになるけど、

距離を置いておけば、

嫌われたり、非難されても、

全く困らない。

 

簡単なことだった。

 

これからは、

選択できる。

悪口を言ってもいいし、

言わなくてもいい。

 

人の悪口を言うのは、

気分的にはあまりよくない。

だから言わないって選択してもいい。

それは、絶対言わない、とは違う。

 

言わないを選択している。

言うを選択しようと思ったら、

それもできる。

悪口を言っても困らないように

対処できるってわかったから。

 

ひとつ、自由が増えた。