わたしのテロワール

先日、家族で

中田雅史さんのライブに行ってきた。

中田さんの新しいアルバムのタイトルが

「僕らのテロワール

 

美味しい和食をいただきながら、

アットホームな雰囲気で、

その空間そのものが、

そこにいた全員のテロワールであるのだな、

と思いました。

 

テロワールとは、ワインの用語で、

日本語にぴったりと当てはまる言葉が

ないそうなのですが、

ワインの素となるブドウが育つ

「環境」「土壌」「気候」「場所」「人的要因」など

総合的に形成される特徴を

指すそうです。

 

わたしが、今のわたしになるための

テロワール

生まれ育った場所、家庭環境、出会った人々、

交わした言葉、

四季の巡り、読んできた本、

聴いてきた音楽、旅して訪れた土地、

何一つ欠けても、

今のわたしにはなっていなかったでしょう。

 

すべては、縁で、できている。

 

中田さんのことを知ったのは、

家族の大事な友だちの、友だちだったから。

ライブの会場の和食のお店は、

夫の仕事上のつながりがあったから。

そして、中田さんと和食屋さんも、

別のところで繋がっていました。

 

そうやって、

はりめぐらされている繋がりが

テロワール

 

うちの子供たちにとって、

中田さんとの出会いは

大事なテロワールになったことと思います。

 

ひとりの人として、

尊重して、接してくれたこと。

その時のうれしそうな顔。

中田さんの歌を聴いて、

中田さんの生き方に触れて、

子どもたちの中で、その思いが

静かに熟成していくのを

感じます。

 

そして、もちろん

わたしのテロワールにとっても、

大事な出会いとなりました。