発散上手

小学校6年生の息子は

野球少年。

 

土日は朝から夕方まで野球をしている。

 

朝出かける時、だいたい不機嫌なことが多い。

今日は、ユニフォームの穴につけた継ぎ当てが

大きすぎると文句を言っていた。

もう半年前につけたものなのだけど。

 

機嫌が悪い日は、必ず試合がある。

特に初めて対戦するチームだったり、

強いチームだったりすると、

いろいろいちゃもんをつけてくる。

 

朝ごはんのおかずが気にくわない、とか

リュックに荷物が入りきらない、とか。

ユニフォームが、どうだの、

スパイクが、どうだの。

なんでもあり。

 

ただ言いたいだけなのがわかってるので、

聞き流すようにしている。

そうやって不安をぶつけているのだ。

 

試合での彼は、落ち着いて、

集中している。

発散が上手だな、と思う。

 

帰ってくるときは、

試合に勝っても負けても、

いつも上機嫌。

勝ったらもちろんだけど、負けても、

楽しかったのが、伝わってくる。

野球が好きなんだね。

 

普段から、発散が上手だな、と思う。

怒る時も、わっ!と怒ってたと思うと

すぐに気持ちが切り替わっている。

 

試合前の不安や、恐れる気持ちを

発散させて出かけていく。

ぶつけられる方としては、

ムカッとすることもあるけれど、

その切り替えの早さ、

発散の上手さは、

うらやましい。

 

今は、まだ小学生。

母親に、そのままぶつけてくるけれど、

そのうち、発散の仕方も洗練してくるだろう。

 

わたしは、感情を出すのが苦手。

発散も上手ではない。

感情を表すとき、

どこまで出したらいいのか、とか

反応を探りながらだったり、

共感してもらいたがったりする。

 

ただ出すというのがなかなか難しい。

 

発散上手な息子を、見習いたいな、と思う。

いままでやってこなかったことは

すぐにはできるようにならないから、

上手に発散できるよう(誰かにぶつけるのではなく)

感情を出していけるよう、

日々、練習だわ。