人生を充実させるほどの

子どもの小学校で

読み聞かせボランティアをしている。

 

月に2回の朝の読み聞かせの会。

なるべく参加するようにしている。

今日は、3年生、娘のクラスにおじゃました。

 

読みながら

こどもたちが、物語りにひきこまれていく感じが

伝わってくる。

読み手と聞き手が一体となる、その感じが好き。

それを味わうために、やっているようなものだ。

 

普段は、大勢の前に立って何かをするのは得意じゃない。

それが小学生の前でも、同じ。

でも不思議なことに、

本を読むのは、ぜんぜん平気。

緊張もほとんどしてない。

 

物語りの力だなぁ。

ただわたしの体をとおして、

声にのせて

物語りを届けるだけ。

ただの道具としているだけ。

そこに、わたしはいない。

 

わたしは、聞き手と一緒に物語りの世界にはいっている。

上手に読もうとか、伝えようとか、

失敗したらどうしようとか、

考えながら読んだりしない。

だから、緊張もしないんだと思う。

 

そうすれば、いいんだよなぁ、普段も。

上手にしゃべろうとか、

何かを伝えなきゃとか、考えたりせずに、

よく見せようとか、

気の利いたことをしなくちゃ、などと考えたりせずに、

間違ったらどうしよう、

失敗しないように、などと考えたりせずに、

ただ、居ればいいんだよなぁ。

 

物語りの力を信じているように、

わたしのことも、信じていれば、

いいんだよね。

 

歌の先生の、ブログに、

こんなことが書いてあった。

 

特別な才能がなくても、

何十万人のファンがいなくても、

周りにいる大切な人が

あなたの歌を聴いて喜んでくれるなら、

それは大きな価値があります。

人生を充実させるほどの!

 

歌もそう、

読み聞かせもそう。

周りに喜んでくれる人がいる。

 

わたしの存在だって、

一緒にいることを喜んでくれる人がいる。

特別な才能なんて、なくたって。

そこには大きな価値がある。

人生を充実させるほどの!