へりくだりゲーム②

近ごろの女子は、

小学生のうちから、

へりくだり方を知っている。

 

大きくなるにつれて、

だんだんと高度になっていくんだろうな。

娘とその友達との会話を聞いてて思う。

 

わたしも、中学生の時にはもう、

へりくだりゲームに参加してた。

5〜6年前くらいまでは、参加しつつも

へりくだりゲームに弱いわたしをダメだなぁと思ってた。

 

へりくだりゲームから降りたのは、

自己尊重という言葉を知ってから。

 

自己否定の塊りだったわたし。

自己尊重ってどうするのか、全くわからなかった。

子育てに行き詰まって、苦しくてたどり着いた。

まず母である自分を、尊重する。

 

小さなことでも、

当たり前だと思うことも、褒める。

少しの変化でも、認める。

変化しようとしていることも、褒める。

 

徐々に、自己尊重感って何かがわかってきた。

子どもに対しても、同じようにできるようになっていった。

子どもが、むちゃくちゃ可愛く思えるようになった。

 

その頃から、へりくだりゲームには参加しなくなる。

 

謙譲することを、よしとする社会で、

へりくだることをしないと決めたということは、

人間関係のツールを一つ失ったという事。

ギクシャクも、多々あった。

 

へりくだるというツールを使わなくなって、数年。

最近、少し気持ちに変化があった。

 

必要以上にへりくだることもないけど、

絶対へりくだらないって頑張ることは、

自分のダメな部分を、ちゃんと見てあげてなかった、

ということでもあった。

ダメな部分を、ないものとして扱っていた。

 

へりくだるなんて、

自分がかわいそうと思ってたけど、

ダメな部分をないものとして扱う方が、

かわいそうだったわ。

 

そういう変化があって、

最近は、へりくだりゲームを意識することが減った。

どっちでもよくなってきた。

 

でも、子どもをネタにしたへりくだりゲームには

参加しない。

それは、これからも変わらない。

親の言うことを、子どもは真に受けるのを

知っているから。