使命なんてない

この世に生まれてきたのには

理由があって、

何か使命があるはずだ。

と思っていた。

 

なんだろう、わたしの使命は。

世の中の、誰かの役に立つこと。

そういうことを、仕事としてできたら

いいなぁ、なんて思っていた。

 

使命を探す日々。

勉強して、資格を取ったり、

わたしの力が役に立ちそうなところへ、

参加してみたり。

 

どんなにどんなに探しても、

どこにもわたしの使命はなかった。

 

本当に長い間探し続けて、

ようやく、気がついた。

 

使命なんてない。

少なくとも、探しているうちは見つからない。

 

使命を探してるつもりだったけど、

わたしが求めていたのは、

人の役に立って、すごいねって認められることだった。

自信のなさから、そういうものがあれば、

自信につながりそうって、

下心だらけの欲望だった。

 

人のため、じゃなくて、

自分のため。

人のためなんて 

きれいごと言って、

実は自分のことしか考えてないのだった。

 

それじゃ、見つかる訳がない。

 

使命なんてなくてもいいよ。

ただ目の前の出来事に対して、

自分の気持ちに素直に、

自分にウソをつかずに、

誠実に向き合っていければ、

それでいい。

 

使命って、

きっと好きで好きで続けてきたこととか、

やるべきことをひたすら誠実につづけているうちに、

たまたま誰かの役に立ったり、

力になったりして、

だんだんと形になっていくのだと思う。

そうやって、後から使命だったのかな?って

気がつくものだと思う。

 

好きでやってることが、

多くの人の役にたつようになれば、

すばらしいけど、

別にそうならなくたって、

大丈夫なんだ。

使命探しにさまよっている時間が、

不毛だったわ。

 

使命なんて、なくてもいい。

なくても大丈夫。