道を照らす光

本は子どもの頃から好きだった。

本屋さんにふらりと行って過ごすのが好き。

 

就職してすぐくらいの時、

会社の帰り、時間があいた。

本屋さんに立ち寄って、一冊の本を手に取る。

臨床心理学者の書いた本だった。

 

この本が、わたしがこころを見つめていく

はじめの一歩。

 

何をやっても足りないと思い、

自分に価値があることを感じられず、

周りの評価を、常に気にしてた。

 

そんな行き詰まった閉塞状態を

少し明るく照らしてくれた本。

 

そこから、いろいろ探し出した、

照らしてくれる光を。

 

心理学の本、

宗教家の書いた本、

コーチング、

スピリチュアル、

自己啓発

マヤ暦、

数秘術

などなど、いろいろ。

 

手元をポッっと照らしてくれた小さな光。

内側に入って、こころを照らし続けてくれる光。

遠くから灯台のように照らしてくれる光。

わたしには眩しすぎる光や

逆に明るさの足りないものもあった。

それぞれ、さまざま。

 

必要な光は

必要な時に出会って、

必要な道しるべになってくれた。

 

それらの光に出会って、

考えが変わり、行動が変わり、捉え方が変わり、

世界が変わった。

 

蓄積されたものは人それぞれ。

同じ場所にいて、同じことを見ていても、

捉える世界は、それぞれ違う。

 

必要としている光も

それぞれなのだろう。

 

自分で選んだからこそ

大切な光になったんだと思う。

 

わたしが楽になったからって、

違う人が同じ光を必要としているとは限らない。

必要なのは、今ではないのかもしれない。

 

それは自分の子どもであっても同じこと。

 

それぞれに、必要な光。

自分の光を押し付けることも、ない。