話しは聞くけど

言うことは聞かない。

 

ずっと人の顔色をうかがって、

振り回されていたわたし。

 

ここにきてやっと

振り回されないコツがわかってきた。

 

話しは聞くけど、

言うことは聞かない。

 

いろんな人が、

いろんな考えで、

いろんなことを言う。

 

顔色をうかがってた時は、

相手に嫌われないようにって、

言うことを聞こうとしてた。

 

でもね、あっちを聞けば

こっちが立たず、ということが

多々あるのだった。

 

自分がないって

大変だわ。

そりゃ、振り回されるよね。

 

だんだんと、

自分がどうしたい、がわかってきて、

少しずつ表現もできるようになってきた。

 

いろんな人が、

それぞれの考えを持って

意見をいう。

 

そこに正解とか間違いとかはなくって、

あるのは、

わたしの考えとの違い。

 

考えが近かったり、遠かったり。

 

人の意見は聞く。

そういう考えなんだね。

 

でもわたしの考えと違うなら、

同調しなくていい。

人の言うことを、無理に聞くことはない。

 

ただそれだけ。

とてもシンプル。

 

心のかご

うちの娘、小学校4年生。

チアダンスを習っています。

 

コーチは、同じ学校の保護者の方。

あちこちで発表の場を設けてくれます。

とてもバイタリティがあって、

積極的でバリバリいくタイプ。

突き進む力は素晴らしいけど、

細かいことは苦手のようです。

 

学校の行事などでも

ダンスを披露させてもらったりするので、

憧れて入ってくる子がたくさんいます。

今、習ってる子は50人くらいかな?

 

先日、夏まつりの会場で、

発表する機会がありました。

 

わたしは他の用事があり、

引率をお願いしていたのです。

他の保護者の方が、

親が連れて行けない子をまとめて

引率してくれます。

 

帰ってきてから。

娘はとっても楽しかったようで、

いろいろ話してくれました。

 

しばらく話してから、

ポツリと、娘が言います。

 

あのね、(引率の)名簿に名前がなかったんだよ。

またね、コーチ、わたしのこと忘れてたの。

(前も別のことで、忘れられたことがあったそうです)

コーチの心のかごには、わたしは隅っこの方にいるんだよ。

 

淡々とつぶやく娘。

憤りを感じているわけでもなく、

コーチを非難するわけでもなく、

ただ、あったことを伝えてくる。

 

心のふところが深いな、と思います。

 

わたしだったら、

忘れられたら、悲しいし

悔しいし、

なぜ忘れるのかと、相手を非難するでしょう。

相手を嫌いになるかもしれない。

 

実際、親の立場からは、

娘を忘れられたことで、

任せて大丈夫かなって責める気持ちにもなりました。

 

でも、娘は淡々と

コーチの心のかごの、隅っこなんだなって

認識して、おしまい。

こころが波打つこともなく、穏やかです。

 

娘には、このように返事をしました。

 

ママの心のかごは、

真ん中に、あなたが居るからね。

喜怒哀楽

以前は、

怒りを持て余してた。

 

最近は、

だいぶ怒りとの付き合い方が

上手くなってきた、と思う。

 

怒りを感じないわけでもないし、

押さえつけるわけでもない。

 

怒りを感じたら、

怒ってるんだなって、思う。

そんな自分を見つめる。

相手がいれば、伝えて見たりもする。

伝えない時もある。

 

だいぶ、振り回されなくなってるかな。

以前に比べて、だけど。

 

振り回される時も、

もちろんある。

そんな自分も、受け入れる。

時間がかかるものだ。

焦ってもしょうがない。

 

感情を、疎かに扱ってきた。

粗末にされてきた、わたしの感情。

大切にすることを、取り戻す日々。

どうすればいいのか、模索する。

 

まずは、押さえつけられてきた怒り。

思わず、溢れたり

爆発していた怒り。

人間関係を邪魔する怒り。

持て余していた。

 

そして、怒りとの付き合い方が、

わかってきた頃、

次に感じるようになってきたのは、

悲しみ。哀しみ。

 

今まで、怒りが栓になっていて

気がつかなかった。

悲しいんだってことに。

 

ようやく気がついた。

これが、悲しいってことなんだ。

 

感じつくそう。

 

ほんとうに、不器用で

まどろっこしいやり方。

 

でもそれしかないの。

わたしには。

 

順番があるんだと思う。

怒りの次が、哀しみ。

不安、嫉妬がそのあとにくるかな?

間にまだ何かあるかもしれないけど、

最後は、喜び。

 

わたしは、まだ喜びを知らないと思う。

喜びを見つけてないと思う。

 

だけど、こうやってひとつひとつ

感情を大事にしていったら、

ちゃんと見つけられる。

 

焦らず、じっくりと

進んでいこう。

悲しみ

わたしが変化すると、

世界が変わる。

見方が変わって見える。

 

今まで見えてなかったことが

見えてくる。

 

自分の愚かだったところに気づく。

今まで、気がつかずにいたことに

気がつかずに行動してたことに

恥ずかしくなったりする。

 

今、気がつけてよかったんだ。

気がつかずに年をとっていたら

どうなっていたか。

 

そう思っている。

 

だけど、

今まで慣れ親しんだ世界が、

違うものになったことは

(見方が変わっただけだけど)

なんだか、わたしを

頼りない気分にさせる。

 

今まで見慣れたものが、

全然違うものだった。

今まで考えたことが、

全く通用しない。

今まで信じてたものも

根拠がなくなってしまっていた。

 

戸惑う。

 

ぽつんと

ひとりどこかに

置いていかれた気分。

愚かな行動

やらかしちゃった!

せっかちで、自己中で、

思いやりのない行動。

 

覚えておかないとなぁ。

こういうことをしちゃった時の、

嫌な気分を。

 

焦っている時、

コントロールの効かない行動。

衝動的に、愚かなことをしてしまう。

 

衝動的な反応を

減らしていくため、

地道に自分を見つめる日々。

 

なかなか道のりは

遠いなぁ。

 

愚かだったと気づいた時の

嫌な気分。

覚えておくことは、

寛容な気持ちを保つのに役立つ。

 

自分を棚にあげてしまうとき、

思い出そう。

 

ついつい、人の欠点が目について、

批判的なことを言いたくなるとき、

 

そう言う自分はどうなのか。

 

わたしも、あるのだ。

欠点が。

愚かな行動をすることが。

焦って、自分のことしか

考えられなくなることが。

 

みんな、せいいっぱい生きている。

それぞれの考えで、

それぞれの生き方で。

 

愚かに見える行動も、

思いやりに欠ける行動も、

自分勝手な行動も、

それぞれに、気づきを孕んでいる。

 

忘れないでおこう。

 

信じる

中学1年生の長男が、

葛藤している。

 

親のわたしからみたら、

とても些細なことで。

 

でも、本人にとっては

重大なこと。

どうしたらよいかわからなくて、

葛藤している。

混乱している。

 

どうするのかなぁ?

どんな選択をしてもいい、と思う。

彼が選ぶこと。

 

わたしは、彼の葛藤に巻き込まれない。

静かな気持ち。

 

こんな時、

自分の変化に気がつく。

 

前のわたしだったら、

巻き込まれていただろうな。

こうした方がいいって押し付けてただろうな。

葛藤を持ちこたえられずに。

なかなか決められない長男に、

イライラしていただろうな。

 

いまのわたしは、

巻き込まれなくなってる。

 

見守っていた。

どうするか、

静かに見ていた。

 

次の日、

彼は自分でどうすればいいか考え、

友だちにも助けを求め、

手伝ってもらい、

解決に向けて一歩を踏み出した。

 

彼もまた変化している。

成長している。

 

親があれこれ押し付けなければ、

自分で考えて、解決していく。

きっと、今までだって

わたしが押し付けてなければ、

できてたのだろう。

 

力を奪っていたのかもしれない。

解決する力があると、

信じていなかったのかもしれない。

 

信じる。

彼には、力があるということを。

失敗しても、

立ち直ることができるということも。

 

すごい人

油断すると、

すぐ、すごい人になりたがる。

 

気をつけないとね。

 

すごい人になりたいって思うのは、

いまの自分でいいんだよって

ありのままの自分でいいんだよって、

まだおなかの底から

思えてないから、なんだろうなぁ。

 

何かができるようになって、

すごい人と思われたい。

 

そんな下心で何かをしても、

ものにはならない。

不純な動機じゃ、続かないもの。

 

何もしないを、自分に許す。

 

今まで、何かすることに価値があると

思い込んでいたから、

何もしないは、なかなか大変。

 

何もしていないと、

自分を責める心が、ムクムクわいてくる。

何もしていないと、

だらしなくってダメな人間になっちゃう、と

どこかで思っている。

 

だらしなくってダメな人間じゃ、ダメなの?

 

家事を完璧にこなすスーパー主婦、とか

趣味を極めて収入につなげている人、とか

なんか、チラついてしまうんだわ〜。

 

いいの、いいの。

そんな人にならなくても。

 

完璧じゃなくっても、

だらしなくっても、

趣味もたいして極めてなくても、

注目されなくても、

 

それがわたし。

それ以上でも

それ以下でもない。

 

時々、確認しないと、

すぐ忘れて、

すごい人になりたがる。

 

まだまだ、人からどう思われるかを

気にしてる。

 

そんなわたしも、わたし。

 

いまのわたしは、

こうなんだなと確認する。

 

時間はかかっても、

一歩一歩進んでる。

 

やみくもに、

すごい人になろうとしてた過去のわたしからみれば、

進歩してる。楽になっている。

 

これからも、また忘れて、

すごい人になりたがるだろうけど、

また思い出して、

足元を見つめるよ。

 

一歩一歩。